2019.06.21

ポケモンスカラシップ2018年度奨学生が来日、交流プログラムを開催

2018年度のポケモンスカラシップ奨学生、アミール・アフシャール(Innovation Design Engineering)と、ジェシー・カーン=トンプソン(Information Experience Design)が、2019年4月上旬に来日し、ポケモン関係者との交流プログラムに参加しました。

ビデオゲーム『ポケットモンスター』シリーズを開発する株式会社ゲームフリーク、スマートフォンアプリ『ポケモン GO』の開発・運営を行うNiantic, Inc.など、ポケモンに関わる企業を訪問し、「ポケモン」がどのような考えに基づいて制作されているか、などモノづくりに関するディスカッションを行いました。また、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの卒業生であり、デザイン・イノベーション・ファームTakramの代表を務める田川欣哉氏とも対談。奨学生の2人も、研究内容に関するプレゼンテーションを行い、ポケモン、奨学生が相互に刺激を与えるプログラムとなりました。

アミール・アフシャールのコメント

ポケモンのチームは、その世界観とストーリーの構築に注がれる、多くの思考や考察を説明してくれました。彼らは、どのようにして新たな道を切り拓き、常に会社のアイデンティティと精神を念頭に置きつつ、ブランドを発展させていくかを示してくれました。単一ブランドが、子供向けのゲームから、グローバルなファッション・ウィークのショーデザインに至るまで、如何様にも変化することに刺激を受けました。

ジェシー・カーン=トンプソンのコメント

今回の体験と対話は、イノベーションやインパクトといったものが、予測せぬところから生じることを再認識させてくれました。居心地のいい場所から外に手を伸ばし、この概念を作品に活かし続ける決意を新たにしました。また、企画や制作の過程における無作為性と作為性のバランス感覚を高めることができました。これは今後の私の作品に影響を及ぼすことでしょう。順応することを心掛ける、ストーリーの原則から外れない、そして、外部からインスピレーションを得る、この3つは、ポケモン社の精神にはっきりと表れていました。新鮮な目を持って新たな可能性を想像し続けることの大切さ、そしてアートやデザインにおける喜びは、総体的で持続性のある創造性に不可欠であるということを強く感じた滞在でした。